QMP

古くはQCDといってたらしいが、最新版ベータから名前が変わったようです。
まあ、iTunesみたいなプレーヤーなのですが、何がすごいってMusicIDに一目ぼれ。
音声波形認識技術です。要は、曲名とかのタグの入力を自動でやってくれます。
MusicID自体はGraceNoteというCDDB(曲名データベース)を管理運営している会社の技術です。CDDBはトラック情報からタグ情報を引っ張ってきますが、MusicIDは波形認識から持ってきます。
GraceNoteの日本法人は渋谷の駅前の、えーこんなところに、というようなところにあり、一度鞄を褒められたことがあるのですが、それはどうでもよくて、GraceNoteからMusicIDに関するプレーヤの開発を委託されているのがQMPというわけです。


実はもっと前から試してみたかったのですが、当時のバージョンで試したときはデータベースの最大接続認証数を超えていてだめでした。なので他を探したら、yahoo.comのMusicで提供しているプレーヤがMusicIDに対応していました。認識率は高いのですが、いかんせんバッチ処理ができないので曲が大量にあったのでちょっと現実的ではありませんでした。
先日QMPのバージョンがあがったので早速試してみたところ、いやー快適。どんどん自動変換してくれます。いまいち自信がないときは複数の候補を示してくれます。候補の中には大体正しいものがあるのでOK。8割以上は1発でした。でもツボイノリオの女子大生とかは認識しなかった。会員番号の歌2もだめ。1はOKだった。猪木ボンバイエとかもOKでした。


何でこんなことをやっているかというと、iTunesでlylicsを呼び出してリアルタイムで歌詞表示するプラグインがあったので使っていたのですが、タグが正しく入っていないと歌詞を呼び出せなかったのです。
でもこれでよくわからない曲ファイルがあっても自動で歌詞を表示することができるようになりました。ファイル名も変えたきゃSuperTagEditorで。
最近ネットカラオケがちっとも進化していかないので自前でやることにしたのでした。


認識技術というのはOCRもそうだけど非常に重要で、かつとってもインパクトがあります。メリットがわかりやすいのです。でも開発は大変です。