ハイビジョンCMは必要か

トリノオリンピックが始まって久しいが、中継は当然のようにすべてハイビジョン。ディレイはあるけど、そんなに気になるほどでもない。通常の番組ではメインがハイビジョンでも中継やVTRはみんな4:3の525iになってしまうものだが、さすがである。余談だが、「ハニカミ」などはデートする2人がハイビジョンハンディカムで撮影しあっているのに放送はハイビジョンではない。意味がわからない。


まあ、「オリンピックを大画面で」と言ってさんざんテレビを売ったわけだから、これで綺麗じゃなかったら詐欺になる。
またドラマなどもほとんどがハイビジョン放送で流れる中、CMに関しては散々である。知る限りSONYとNISSINのカップヌードルしかない。
ハイビジョン化によって売れたり、知名度が上がったりするわけでもなく、ただ無駄に金を使うだけだと思われているのだろう。確かにそうかもしれないが、非常にアンバランスな感じがする。
せっかく技術が進歩しても、コンテンツ側から「必要ない」と言われてしまうほど悲しいことはない。まあハイビジョンハンディカムの宣伝ぐらいか。
BSデジタル放送では前から食べ物を接写する番組が流れている。ハイビジョンで撮影することによってとってもウマそうに見えることがあるのだ。でも、そのためには例えば鮨を撮るならネタのキメからシャリのテカリまで気を配らなければならない。女優や女子アナがハイビジョンを嫌がるのと同じ理論だ。エライ手間がかかる。そしてそれに見合う効果がCMには今のところない。ここを結びつけると宝の山にたどり着くかもしれない。