世界は広い

トロントは、寒いせいか地下街が異様に発達している。
繁華街の地下はほとんど地下街である。あんな広大な地下街は見たことがない。23区ぐらいあるんじゃないだろうか。


フードコートがだいたい地下にばっかりあるので仕方なく地下に行くのだが、ただでさえ地理感がないのにますます迷ってしまう。上に出て知ってるところだったためしがな
い。


カナダはアメリカと同類にとられがちだが、明らかに異なる点もいくつかある。
まず、デブが少ない。寒いからかと思ったけど、それは逆か。トロントはカナダでもましな方でシカゴやミネアポリスとそんなには変わらない。よく見ると、移民の町だからか生粋のアングロサクソンが少ない。まだオフィス街の様子しかわからないので何ともいえないが、いい傾向である。
ベンジョンソンみたいな真っ黒クロスケな黒人も多い。あとインド人率も高い。ちなみに5日いて日本人の姿を見かけたのは今日の1人(商社っぽいサラリーマン)だけである。意外といない。現地の人と仲良くなってキャバクラ三昧、、という構想は崩れ去りそうだ。


食い物はアメリカと全く一緒である。カナダ人はアメリカ人に対して異様なまでの誇りを持っていると言うが(日本と韓国、フィンランドスウェーデンみたいな感じかな)、こと食べ物に関してはまるで一緒。受け付けない。自炊命だ。というほどはやってないけど。


まあなんてったってみんなよくたばこ吸う。室内では禁止なので外だが、灰皿なんてなくてもおかまいなし。歩きたばこも当たり前で、よくみると吸い殻がすごい落ちてて汚い。ロンドンみたいだ。冬は辛そうだ。


あとビールが売ってない。政府公認の数カ所でしか売ってない。とても面倒なので5日間飲んでない。25年ぶりの休肝日である。
本当は珍しく時差ぼけがひどく、全然直らないので、飲みたかったのだが。昼過ぎには猛烈に眠くなり、5時に終わって帰ってくるともう帰りの10分足らずの徒歩も辛いぐらい眠くて、バタンキューだ。目が覚めると夜中の1時2時。そのまま寝れない。この週末でがんばって直さねば。


東京やシンガポールと同じ感じで車は必要ないかも。路面電車と地下鉄でどこでも行けちゃう。そんなわけで、ある日電車に乗ると、若い女が乗ってきた。どことなくアジア系で、すっぴんなMegumiを彷彿させる顔だったので思わず見てしまってたのだが、しばらくするとその娘は鞄の中から徐(おもむろ)にドーナツを取り出し、そのドーナツに顔を近づけ、くんくんしている。変わった性癖があるのかもしれないななどと妄想を膨らませつつも、またしばらくすると手鏡も取り出し、持っていたドーナツでなんと顔をパタパタ、塗り始めやがった!!!世界は広い、と思った瞬間だった!


よくみたら、ただのNezumiじゃんか。
やっぱり電車なんか乗るもんじゃないと思った今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。


あーごめん、オチがなかったのでパクりです。