DMV

Dual mode vehicle
線路も走れて、でもベースはバスだからそのまま道路も走れる。
とれんたくんを地でいくようなものが始まった。
News23を見てて、おーこれは、と思った。
過疎地にはもってこいだ。一台1500万で、下げるのが課題だと言っていたけれど電車がなくなっちゃった過疎地にとっては電車を自前で持つよりは全然安いと。
でも見てて思った。
雪道で試験してて15cmの積雪で脱線してそれが大問題になったと。
一瞬???とおもったが、こういう制御系はそりゃそうだとすぐ思った。
情報系にいると、リトライすればいいじゃんとか思ってしまうが、確かに電車はそうはいかない。
だとすると、マルチファンクションは明らかに向かない。
ITのいいところは、時間と距離をなくすところと、省スペースで多機能を持たすところなのだ。その代わり確実性が犠牲にされる。
それを理解できない人たちのために、逆に知り合いがたくさん犠牲になっている。まあそれは知り合いたちも悪いのだけれど。
日本の強いところは機械なのであって、一つのことをいかに性格に、早く、大量にやるかと言うことにかけては他に例を見ない。国民もそれに慣れてしまっている。
だからそもそもITには消費者、生産者共々向かなくて、うーんこれ以上は角が立つので書かないけど。
まあ、そのDMVの話の中でとても気になったのが「2両編成で向かい合わせに連結していたから脱線しました」というくだり。
実験が去年の12月だったらしく、その後5ヶ月間実験できなかったそうな。
でその後改良しましたといって出てきたのが前後同じ向きに連結しました、というもの。
「この方が脱線しにくいんです。なんたってエンジン出力が2倍ですから」
??????
さっぱり意味がわからない。
わかりやすく言うと、車は4WDの方が曲がりやすいです、と言うようなもの。
もちろん線路の状況は私は知るよしもないが、そんなこと知っててそのTVを見てる人は明らかに少ないわけであって、車に置き換えて?????と思ってる人は明らかに多いはず。
4WDの場合、後輪に50%の駆動力があると言うことはまあマッチ箱の前を横からつつくのと後ろの横から押すのとでどちらが曲がりやすいかの理論でわかって欲しいのだが、車的にはFR>>>>>>4WD>=====FFという図式になっている。何でこうなるのかは別途調べて欲しい。結構おもしろいから。=や>の数はあくまで自分が乗ってきた車での感覚である。


で、やっぱりDMVを同じ向きにしたから脱線しなくなったというのは理解できない。
素人的には「最初から同じ向きにするだろ」というのが自然なわけで、わざわざ逆向きにしたというのは電車業かならではか。ちなみにDMV自体は明らかに最近のワンボックスみたいな形なので前後ろは明らかです。
JR北海道の開発責任者のインタビューもあって、佐藤さんと名前もわかっているので今頃質問の電話が殺到していると思うのだが、どうだろうか。重ねて言っておくが、DMV自体を否定しているわけではない。それ自体はすばらしいと思っている。高千穂の電車がなくなっちゃったからといって、宮崎市長が北海道のDMVの試験通行に来ていて「すばらしい、安い」と言っていたのが印象的だった。